会社の鍵を紛失した時の対処法
会社の鍵を無くした場合は、必ず上司に報告をしてください。
鍵開け業者を呼んだり、同僚から鍵を借りて合鍵を作るなど、上手にやれば会社にバレずに対処できる場合もあります。
しかし、無くした鍵が第三者に悪用された場合、鍵を無くしたあげくに報告を怠った従業員個人の責任を追及されるリスクがあります。
鍵を無くして会社に報告をすれば、始末書を書かされて厳しく指導されます。
しかし、怒られるのは一時的なもので、報告した瞬間に会社または上司(管理者)に悪用された場合の責任が移行します。
- Check!
自分で全て対処した場合
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- 費用は自己負担
- 鍵開け業者の出張費用および鍵作成費用で1~3万円以上
- 合鍵作成なら500~6,000円(鍵の種類によって変わる)
メリット- バレずに第三者の悪用がなければ、音沙汰なし
- 精神的負担が少ない
- 直近の人事評価に影響しない
デメリット- 第三者に悪用されるリスクが高い
- 第三者に悪用されなくても、会社に隠して対処したことがバレると評価が大きく下がる
- 会社に損害が出ると賠償責任等の大事に発展し、懲戒処分になるケースも
- Check!
会社(上司・管理者)に報告した場合
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- 費用は基本的に会社負担(上司や管理者の判断によって例外あり)
メリット- 報告したことで、その後の対応や判断のミスの責任が会社や上司・管理者に移行する
- 普通の企業であれば、鍵の交換に関する費用が会社負担になる
- 始末書を書かされても、鍵を無くした程度で人事・賞与・昇給に影響が出ることは少ない
デメリット- 始末書を書いたり、口頭注意を受けたりと業務外の負担がある
将来のことを考えれば、如何なるケースでも報告をするべき
会社に雇用されて組織の一員として仕事を行う場合は、報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)をしっかり行うのが常識です。
落とした鍵を悪用されなかったとしても、大切な会社の鍵を落としたことを報告しない行為がバレると、会社や上司からの信用を失います。
正社員雇用など、この先も長く仕事を続けたい場合は如何なる状況でも会社に報告するべきです。
排水溝や海や川に落とした場合など、第三者が拾って悪用する可能性が極めて低い場合は、会社に隠して対処するリスクが比較的少ないです。
悪意のある第三者に盗まれた可能性があるなど、少しでも悪用されるケースがあれば、大事にさせないためにも、報告をして警察への届出や鍵のシリンダー交換など適切な対処をするべきです。
無くした鍵を使った犯罪が発生する比率は低いですが、もし会社の財産や個人情報が流出したら、会社の経営に大きな打撃を与えてしまいます。
個人に責任追及されると一生かけても償えない負債を抱えることもありますし、会社が倒産して従業員全員の人生を狂わせてしまうこともあります。
従業員が無くした鍵トラブルの責任問題
一般的な会社の就業規則では、「故意または重大な過失によって会社に損害を与えた場合、損害の一部または全額賠償を行わせる」といった記述が入っているものです。
解釈は経営者や管理者の判断になりますが、一般常識では迅速な報告をした場合は故意または重大な過失に該当しません。
報告せずに悪用されて大きな損害が出た場合は、個人に対して責任追及される場合があります。
ただし、労働法の概念では従業員の過失は会社の過失(使用者責任)になるので、鍵トラブルで当事者の従業員が高額請求される事例は少ないです。
複数のシリンダーを交換したり、電子錠の交換、会社全体のセキュリティ体制のアップデートなどを理由に数十万円以上の請求をされた場合は、不当請求に該当する可能性が高いので労働基準監督署などに相談してみてください。
個人責任の追求で会社から損害賠償請求される事例が少なく、報告しなければ隠し通せる可能性があれば、報告するのはデメリットしかないと思う人もいるでしょう。
しかし、何かあった時に会社が責任を取れば、従業員全員のボーナスカットなど、自分だけの問題では済まなくなってしまいます。
従業員に会社の鍵を預けた時点で、会社側は紛失トラブルリスクがあることを理解しているべきです。
大企業になるほど、形式的な始末書を書かされることはあっても、本人が思っている以上に罰則や指導は緩いケースが多いです。
報告したことで、立場が悪くなるような厳しい指導をしてくる会社は、万一のことがあったり隠して対処したことがバレると、さらに厳しい指導や処分、賠償請求が行われます。
会社の体質や責任問題のリスクに関係なく、鍵の紛失は必ず報告を行いましょう。
会社の鍵を無くした場合の対処法
- 無くした状況を把握する(悪用リスクを考える)
- 警察に届出を出す
- オフィスビルの共同鍵だった場合は管理組合等に報告を入れる
- 状況に応じてシリンダー交換など、悪用防止の対策を講じる
- 再発防止策を講じる
上記は一般的な会社側が行う対処です。
会社のオフィスや、悪用された際の損失リスクなどで適切な対処法が変わってきます。
経営者や管理者は、あらゆるリスクや派生するリスク(同じビルに入っている企業への影響)などを整理して、考えられる状況に対して正しい処置を取りましょう。
鍵を無くした従業員は、会社の指示に従って「そこまでやらなくても・・・」と思うことでも文句を言わず、スピーディーに対応してください。
トラブルが多い季節
鍵のトラブルが多い季節は、冬と梅雨、長期連休シーズンです。
それぞれの季節によって発生するトラブルの内容が異なります。
冬は鍵をなくしやすい季節
冬は鍵を落とした際に気付きにくく、出先での荷物の出し入れが多いことから、鍵を落としやすいです。
ポケットに鍵を入れる人は、薄い夏服だったら鍵を落とした際に、何か足りない違和感を感じて気付きます。
冬の厚手のズボンや上着にカギをしまっている場合は、落とした瞬間でないと気付きません。
鍵を落としたり持って行くのを忘れた際に気付かなければ、発見できずに鍵開け業者を呼ぶ事態に発展しやすいです。
カバンに鍵を入れている場合は、冬だとマフラー、手袋、保湿クリームなど冬ならではの化粧品などで荷物の出し入れが多くなります。
荷物が多いと鍵を落としたり忘れた時に気付きにくく、荷物の出し入れによって鍵を落としてしまうリスクが高くなります。
冷え込みが強い日は凍結に注意
寒さが厳しい朝は鍵穴が凍結して、鍵が回らなくなったり入らなくなるトラブルが多いです。
故障ではなく凍結しているだけなので、カイロや蒸しタオルなど温かい物を近づけたり、ドライヤーなどを使って溶かせば再び使えるようになります。
鍵穴専用の凍結防止スプレーや結露や雨水が入りにくくなる鍵穴専用の屋根(カバー)など鍵穴凍結の防止グッズで予防を講じましょう。
豪雪地帯の人は対策をしていたり、凍結の不具合の経験を持っているので、大事に発展することは少ないです。
普段は対策をしていない平野部の地域に記録的な寒波が到来した際は、凍結によるトラブルで業者を呼ぶ人が増えます。
鍵開け業者の繁忙期は長期連休シーズン
正月、ゴールデンウィーク、お盆をはじめ、シルバーウィークや行楽シーズンの3連休は鍵開け業者が多忙になります。
特に連休の終盤は鍵開け業者がフル稼働になって、呼んでもすぐに急行してもらえないケースが増えます。
長期間家を空ける旅行や里帰りは、旅先のどこかで鍵を落としたり忘れてしまうリスクが高いです。
普段は毎日使っているので、定期的に鍵がないか確認していても、連休で数日家を空けて鍵を使わない状況が続くと、管理能力が弱くなってしまいます。
特に普段の仕事が大変で、長期連休しか羽を伸ばせない人は気の緩みから、鍵を紛失する凡ミスを犯しやすいです。
梅雨の鍵トラブルは簡単に解決できる
梅雨など湿気が多い季節は、鍵穴の中に湿気が溜まってしまって鍵穴の回りが悪くなりやすいです。
鍵の動きが悪くなった場合は以下の方法で対処できます。
- 潤滑油を鍵穴にスプレーする
- 鍵を歯磨き粉と古い歯ブラシで磨いて綺麗にする
- ギザギザの鍵の山の部分を鉛筆で塗って滑りやすくする
- 掃除機で小さいゴミを取り出す
一番最初に潤滑油で対処しようとする方が多いですが、湿気が溜まっている中に大量の油を入れると、鍵穴の中の水分が多くなって違う不具合に発展するリスクがあります。
まずは歯磨き粉、鉛筆、掃除機などで対処して、それでも動きが悪い場合は少量の潤滑油を入れてください。
最初は鍵穴ではなく鍵の本体に薄く潤滑油を塗って、差し込みながら馴染ませてあげると、油の入れすぎを防止できます。
プロの業者は鍵穴専用の潤滑油やクリーナーを使って綺麗にしています。
自分でチャレンジしても動きが良くならない場合は、鍵修理の得意な業者に相談してみてください。
経年劣化の影響もあるので、ギザギザタイプの古い鍵を使っている場合は、防犯性能の高い鍵にシリンダーごと交換することをおすすめします。
鍵が折れたときの対処法4選
丈夫そうに見える鍵でも、細い金属なのでテコの原理が加わるなど、力のかかり方によっては簡単に折れてしまいます。
鍵が折れるケースでもっとも多いのは、シリンダーに差し込んで鍵穴を回そうとしている時です。
鍵穴の中に折れた鍵が残ってしまった場合でも、簡単な方法で自分で取り出せるケースがあります。
ただし、接着剤を使用するなどやり方を間違えると、シリンダーが使えなくなってしまうなど深刻な事態に悪化するリスクがあります。
鍵が折れたときの対処法ですが、折れて鍵穴が詰まっている、鍵トラブルをキッカケにシリンダー交換を一緒に検討するかなど、考え方によってその後が大きく変わっていく可能性が高いです。
鍵が折れたときに試したい方法
主要な対処法と、実践をおすすめできるシチュエーションや考え方をまとめました。
なお、鍵が折れる時は経年劣化で金属疲労を起こしている場合があります。
側面がギザギザしている旧型の鍵はピッキングされやすいので、鍵が折れたトラブルをキッカケにディンプルキー(平面部分に窪みがある鍵)や電子錠にシリンダー交換することをお勧めします。
ペンチやピンセットで掴んで抜き取る
有効な場面 | 鍵穴の外側に折れた鍵の一部が顔を出している状況、ペンチでガッチリ掴める環境が望ましい |
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リスク | 作業を間違えると折れた鍵が奥に入り込んでしまって状況が悪化する |
鍵が折れた時の対処法で、もっとも原始的な方法です。
鍵をしっかり掴むことができれば、簡単に解決できます。
奥に押し込んでしまうリスクがあるので、指先ではなく工具を使って少しでも奥に入るリスクが少ない方法で対処しましょう。
鍵を開けられない場合で、鍵を抜いても業者を呼ばないといけないケースは、自分で余計な作業をせずに折れた状態のまま業者を呼んだ方が無難です。
折れた段階で鍵が閉まっているのか?折れた鍵が抜け取れるなら合鍵を使って対処できるか?など、成功と失敗の双方を想定して実践するか検討してください。
接着剤を使う
有効な場面 | 折れた鍵の救出に成功した場合でも、鍵の老朽化や防犯性能を理由にシリンダー交換を考えている |
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リスク | 失敗すると鍵穴の中で接着剤が固まって状況が悪化する |
折れた鍵の片方が手元に残っている場合は、折れた部分に金属用の接着剤を使って鍵穴に差し込んで、粘着力によって取り出すことができます。
奥まで入った鍵でも成功率が高い対処法ですが、失敗した時のリスクが大きいです。
折れた鍵を取り出せれば合鍵で解錠することができて、成功した場合でもシリンダー交換を行う覚悟がある場合に検討してみてください。
シリンダーを外す
有効な場面 | 鍵が開いている(内側から解錠できる)状況 |
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リスク | なし(多少の手間がかかる) |
鍵が開いている状況なら、プラスドライバー1本で簡単にシリンダーを外せます。
シリンダーごと取り外したら、鍵穴を下側にして揺すったり上から叩いたりすることで折れた鍵が出てくるかもしれません。
鍵が出てこなかった場合でも、そのまま近くのホームセンターや鍵屋で新しいシリンダーを買ってくれば、格安で対処できます。
掃除機で吸ってみる
有効な場面 | 吸引力が強い掃除機を使える環境がある |
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リスク | なし(成功率が低いのが難点) |
掃除機の吸引は引く方向にしか力がかからないので、余計な力で奥に押し込んでしまうリスクが低いです。
ただし、折れて詰まった鍵が吸引力だけで出てくるケースは少ないので、あまり期待はできません。
鍵が折れる時は前兆がある
鍵が折れる原因は金属の疲労に加えて、鍵穴の内部に汚れやサビが詰まっていることが考えられます。
新品の鍵(シリンダー)であれば、適切に奥まで差し込めば、鍵穴を回す際の負荷が非常に少ないです。
鍵が折れるトラブルの大半は、経年劣化などで鍵穴が回りにくいという前兆が現れています。
特に側面がギザギザした鍵は、10年以上使うと負荷がかかりやすくなって折れるケースが多いです。
鍵を回す時に引っかかる感じがしたら寿命のサインです。
時代の変化で、ギザギザタイプの鍵(ピンシリンダーやディスクシリンダー)は古くて簡単にピッキングされてしまいます。
前兆を感じたら、事前にシリンダー交換することをおすすめします。
海外で鍵を紛失したら何をすべき?
海外で玄関などの鍵を紛失した場合、基本的には現地でできることはなく、帰国してから鍵開け業者を呼んで対処する流れとなります。
なお、海外では日本に比べて届けてもらえる確率は低いのですが、一応、宿泊先や観光先など心当たりのある紛失した場所に問い合わせをしてみると良いでしょう。
帰国するまで時間があり事前に対処できる場合は、電話やメールなどを活用して先手を打っておくとその後の対応がスムーズになります。
海外の場合は国内とは違って、紛失した鍵を悪用されるリスクは非常に低いです。
鍵を紛失した際は現地で届出がないかを確認しつつ、帰国してからスムーズに対処できるように行動しましょう。
昨今は、スマホを活用した「スマートロック」機能を使っている方も増えていますが、海外旅行先でのスマホの盗難や紛失、故障が原因で帰国してからトラブルになるケースが増えています。
施工会社に電話するべき?
ディンプルシリンダーやカードキーなどはメーカーがシリアル番号を発行し、シリアル番号を伝えるだけでメーカー純正の合鍵を作れる仕組みになっています。
鍵や玄関の施工会社に電話すれば合鍵をすぐに作ってもらえると勘違いする方が多いのですが、鍵のシリアル番号は重要な個人情報なのでメーカーや施工店が顧客ごとのシリアル番号を管理していません。
シリアル番号をスマホや手帳などにメモしてある場合は、海外から電話することで合鍵を作成してもらい、希望条件を伝えた上で郵送してもらえる場合があります。(簡易発送を伝えないと書留になることもあります)
スマートロックは紛失しやすい
昨今は海外旅行先でも大活躍するスマホを鍵にしたスマートロックのトラブルが増えています。
海外に行く際は、数日の間家や車の鍵を使いません。
そのため、普通の差し込む鍵ならスーツケースやカバンの奥のポケットに入れて保管する方が多く、カバンごと盗難されない限り紛失はしにくいといえます。
なお、国によってはナイフでカバンに穴を空けて財布を盗む事例が多く見られます。
この際に空いた穴から鍵が落ちてしまうケースもあるので、鍵の有無は現地で定期的に確認しておきましょう。
それに対して「スマホ=家の鍵」になっている場合は、スマホの紛失や盗難、水没などによる故障でトラブルになることが多くあります。 海外は日本以上にスマホを狙った盗難が多いので注意しましょう。
スマートロックを活用している場合は、シリンダー錠による開錠ができるタイプを使うと安心です。
スマホを紛失したら?
スマートロックを活用している方でスマホを紛失した場合は、メーカーに問い合わせて対処法を確認しておくと帰国後の対応がスムーズです。
メーカーによっては遠隔操作で鍵開けできるケースがあるので、事前に問い合わせをしておけば、帰国したタイミングで対処できるように段取りをしてもらえます。
このほか、知人などに借りたスマホで開錠できる場合もあるので、対処法を聞いた上で事前に準備をしておきましょう。
鍵を隠すのは危険?
一部で旅行に行く際に、玄関の周辺や家の敷地内などに玄関の鍵を隠しておく方がいます。
鍵を隠しておけば紛失しても鍵開けで困ることはありませんが、海外旅行で家を長期間不在にする場合は泥棒に狙われやすいです。
泥棒は隠しやすい場所を把握していますし、郵便物や日中も雨戸が閉まっていることから長期不在だと判断することができます。
空き巣リスクを考えれば、玄関周辺および敷地内に鍵を隠す方法はおすすめできません。
不安な方は実家や職場など家の敷地外に合鍵を保管しておき、いざという時に対処できるようにしておくとよいでしょう。
鍵が抜けにくい・差しにくい時の対処法
鍵が抜けにくい&差しにくい時の対処法は以下のパターンがあります。
- 潤滑剤を使う
- 異物を取り除く(掃除機、エアブロアーなど)
- 鍵を交換する
- 鍵穴(シリンダー)ごと交換する
まずは、なぜ鍵がスムーズに抜き差しできなかったり回らなかったりするのか原因を解明して、対処しましょう。
違う鍵で試してみる
鍵の抜き差しなどで調子が悪い時は、保管している合鍵や家族の持っている鍵で試してみましょう。
特定の鍵を使った時だけ問題が出る場合は、差し込む鍵に問題があります。
特に合鍵で作った鍵は精度不足で噛み合わせが悪くなるトラブルが起こりがちです。
このほか、鍵を使っている内に経年劣化や持ち運び時の衝撃などで鍵が変形している原因があります。
特定の鍵を使った時だけ調子が悪い場合は、マスターキーなど調子良く動く鍵を元に合鍵を作るとよいでしょう。
潤滑剤を使う
鍵の動きが悪い時にもっとも手っ取り早く対処できる方法は、潤滑剤を使うことです。
潤滑剤を鍵穴に少量ふきつけるだけで大抵の場合は鍵がスムーズに回るようになります。
ただし、必ず鍵専用の潤滑剤を使うようにして、油が主成分の潤滑油の使用は避けてください。
その理由として、油をさせば確かに鍵が入りやすくはなりますが、ホコリやゴミとくっついて余計に汚してしまいます。
そのことにより鍵穴の状態が悪くなり、最悪の場合は鍵を交換する羽目になってしまいます。
空気の力でホコリを取る
ホコリなどの異物が詰まっている場合は、空気の力で取りましょう。
チリ程度であれば家庭用の掃除機で対処できますが、大きめのホコリはピンポイントで勢いよく空気を送風する道具が必要です。
理想はエアコンプレッサーですが、ない場合は空気の力で細部を掃除する目的で作られたエアブロアーを使いましょう。
エアブロアーは通販サイトやパソコンショップなどで売られていて、値段は1,000円弱が相場です。
鍵穴が原因なら交換しかない
経年劣化による摩耗や内部の錆、空気の力では取れない大きくて固い異物が詰まっている場合は、鍵穴(シリンダー)を交換しないと対処できません。
どの鍵を使っても動きが悪く、油やエアブロアーなどを使っても全く改善しない場合は、鍵のシリンダー交換をおすすめします。
玄関の鍵なら防犯キーのディンブルシリンダーがおすすめで、業者に鍵交換を依頼した際の相場は総額で2~3万円ほどです。
大きさなどの商品選定さえ間違えなければ、シリンダーだけ買ってプラスドライバーを使ってDIYの鍵交換をすることもできます。
誤魔化して使うのはNG
鍵が抜けにくい、指しにくい状態のまま、誤魔化しながら使っていると症状が悪化して、最後には鍵を一切回せなくなってしまう恐れがあります。
ある日突然、鍵が開かなかったり閉まらなくなったりする恐れがあるので、調子が悪い時は早めの対処を心がけましょう。
症状によっては、鍵が抜き差しできない状態まで悪化してから業者を呼ぶと、鍵開けで対処できなくなる恐れがあります。
結果的に無理して使うことで鍵開け業者を呼ぶ羽目になったり鍵交換に発展してしまったりするなど、大きな出費が発生するリスクが高まってしまうため、鍵の不調を感じたら、すぐに下記の順番で対処してみてください。
- まずは他の鍵で試す(鍵に問題があれば調子の悪い鍵は使わない)
- エアブロアーなどでホコリを掃除する
- 潤滑剤を使う
- シリンダー交換を検討する
潤滑剤まで試してダメでDIYの鍵交換ができない方は、鍵が使えるうちに業者を呼んで見てもらうことをおすすめします。