車・バイクの鍵開け
自宅の鍵が開けられないという場合の次に多いのが、車やバイクにまつわる鍵のトラブルです。
車の鍵というのは日進月歩な部分もあり、車の年式によって解錠難易度や防犯性は異なります。
近年ではキーレス車が主流となっているため、ピッキングで対応できない事例も起きているようです。
また、それ以前のキータイプでも、車種によって鍵の形状などがまちまちで、対応が異なる傾向があります。
高級車であればあるほど、キーのタイプが複雑な形状や防犯性の高い仕組みになっていることが多く、外国製の上位グレードの車などは高度なピッキングの技術が必要になってきます。
キーレスタイプの車が増えてきたとはいっても、市場に流通して一般家庭に普及している車をみれば中古車の割合も多く、すべての車が新しい年式的というわけではありません。
中には型落ち車やレトロカーを運転しているユーザーもいるため、車の鍵に関するトラブルが減ることがないのが現状です。
そして車の鍵はドアを開けるだけでなく、エンジンを始動するためにも必要不可欠なもので、「エンジンをかけようとしたら回らない」「鍵が抜けなくなってしまった」という声も聞かれます。
キーレス車の場合はリモコン側の問題であることもありますが、物理的な問題によるトラブルも少なくありません。
シリンダーの中にゴミが詰まっていたり、鍵が折れてしまったり、鍵を紛失してしまったりしたときには鍵業者に対応してもらう必要性が出てきます。
車両価値を下げない方法で解錠を!
自動車やバイクの場合、車両自体の価値を下げない方法を選択することが大切です。
無理にコジ開けようとしたり、ボディーにキズをつけたりようなことがあれば、見た目以外にも車両を売却する際の価値を下げることに繋がります。
また、場合によっては「鍵交換歴」が査定に響くこともあるので、安易にシリンダーごと交換することもなるべく避けたいところです。
例えば、自動車・バイクの鍵開け実績が豊富な鍵の救急サポートセンターでは8,800円~と比較的リーズナブルでキーレス車や高級外車にも対応してもらえます。
下手に触ったり、あまり経験の無い業者に依頼したりすることは、なるべく避けた方が無難です。
無理に鍵穴へアプローチをかけると、事態がより深刻化してお金や時間を浪費することになりかねません。
一番多い鍵トラブル
車やバイクの鍵トラブルで多いのは、鍵を車の中、原付の荷台の中にいれたまま、ロックしてしまうことです。
インロックもしくは鍵の閉じ込みとも呼ばれ、JAFによると、2016年度にはなんと20万6000件以上も出動したという公式発表がありました。
単純計算すると1日平均で約560件。1時間でおよそ23件ほど起きている計算になります。
更に言い換えれば、3分に1回は誰かが鍵を閉じ込めてしまっているのです。
改めて数字に直してみると、非常に身近なトラブルだということが再認識できるのではないでしょうか。
私も原付を普段から運転しているのですが、うっかり鍵を荷台にいれて「バタン」とサドルを占めてしまい、インロックしてしまったことがあります。
この時に鍵屋さんに聞いた話によると、原付バイクの場合、座席付近に鍵穴がある場合はピッキングで開けることが可能だそうです。
しかし、エンジンキーと座席キーが同じである場合には、エンジンキーから鍵なしでピッキングというのはできず、鍵の作成をしなければならないと仰っていました。
このように、車のタイプやバイクの車種によって鍵開けの対応も変わってきます。
車やバイクの鍵トラブルは誰にでも起こりうるため、これから購入される予定があるのであれば、キーの種類や仕様を確認してみるといいでしょう。
「このバイクは鍵穴が一つしかない。インロックしたときに大変かも?」
「この中古車の鍵は特殊な構造だから、もしトラブルが起きたら手間がかかるかもしれない…」
忘れっぽかったり、落とし物が比較的多かったりするような方は、車を選ぶときの判断材料にしても良いかもしれません。
車の鍵の種類
車の鍵の種類を防犯の観点で区別すると以下の種類があります。
- イモビライザー付き
- アラーム付き
- その他の防犯性の低い鍵
新しい車の乗用車はイモビライザーの装備が標準化されています。
イモビライザー搭載の鍵ではアラーム機能もセットになっていることが多く、イモビライザーなしでもアラームのみ付いているタイプもあります。
ボタンでドアの施錠をできるキーレス機能を応用しており、キーでドアを閉めた状態でキーシリンダーに鍵を入れて開錠するとブザーが鳴り、エンジンをかけると解除できる仕組みになっています。
最近の車は、鍵を差し込まなくてもエンジンをかけられるスマートキー(インテリジェンスキー)が主流です。
電池切れや電波障害の時に対処できるよう、スマートキーの中に小さな鍵を内蔵されているタイプが多いといいます。
イモビライザーとは
イモビライザーは電子認証機能のついた鍵です。
全く同じ鍵を複製しても、車で設定した鍵でないと電子信号が噛み合わずエンジンをかけられないようになっています。
合鍵を作る場合はディーラーでコンピューターにつないで、車と鍵を同期させることで使えるようになります。
使用する電力は少ないですが、バッテリーからじゅうぶんに電力供給できるため、自家用車でのみ普及しているようです。
住宅用のイモビライザーキーもありますが、こちらの場合は電池切れや停電時に使えなくなるリスクがつきまといます。
電子信号の種類は数百万通り以上ともいわれており、画期的な防犯キーとして注目されましたが…。
最近ではイモビライザーを突破する盗難被害が増加しており、さらなる防犯性の高さが求められているのです。
イモビライザー破りの手口
最強の防犯キーとして期待されたものの、すぐにイモビカッターと呼ばれる商品が登場して破綻されてしまいました。
イモビカッターはイモビライザーの電子信号を解除せずに新しく書き換えできる装置です。
現在は規制がされていておいそれと手に入れることはできず、鍵開け業者以外は保持しているだけで捕まる可能性もあります。
初期型のイモビライザーは簡単に突破されてしまったため、各自動車メーカーはイモビカッター対策の鍵に改良しました。
しかしイモビカッターの性能も進化するなどイタチごっこ状態になってしまっています。
最新のイモビカッターを使えるのは組織的に車の窃盗を繰り返す常習犯なので、特に外人窃盗団に狙われやすいハイエースやランクル系といった人気車種は純正キー以外にも盗難対策を取るべきです。
まとめ
車の鍵を見るときはイモビライザーの有無をチェックすべきです。
中古の場合は年式によってイモビライザーの信頼度が違うことを覚えておきましょう。
イモビライザーも突破されることもあるので、その他の警報アラームやハンドルロックを付けるなど、他の防犯対策を併用することも大切です。