玄関ドアの防犯グッズ
玄関は窃盗犯が侵入する経路の中でも非常にポピュラーな場所です。
玄関に対しては窃盗犯はピッキングやサムターン回しなどの方法を使って侵入します。
サムターンまわしとは、針金などを使いドアの外側から鍵をまわして開錠してしまうことです。
サムターン防止カバー
外からのサムターンまわしに対して、針金が届かないように防御するサムターン防止カバーが発売されています。
簡単に取付られるうえ、価格もそこまで高くはないため、導入までのハードルが低くなっています。
カギ付サムターンガード
様々な防犯グッズを販売しているノムラテックの商品です。
低価格な点もおすすめポイントですが、サムターン部分を固定することができるため外出時だけでなく夜間の防犯にも役立ちます。
サムターンのロックは簡単に取り外しができるうえ、デザインも非常にシンプルで安っぽさを感じさせません。
サムターン回し防止具
こちらもノムラテックが販売している防犯グッズです。
価格は非常にお求めやすく、カバーを取り付けるだけで設置完了となります。
長めのカバーによって物理的に干渉しにくくなるため、身近なところの防犯対策を行いたい方にはおすすめです。
玄関用補助ロック
玄関にもともと備わっている錠前だけでなく、外開きタイプの玄関に使用できる二重ロックや、防犯性の高いディンプルキーや暗証番号式のタイプも発売されています。
増設した鍵を都度都度かけるのは手間かもしれませんが、それ以上の効果を発揮してくれるでしょう。
カギ付サムターンガード
玄関のドアに増設するタイプの補助錠です。
左開き・右開きどちらにも対応しており、ドアに穴を空けなくても取り付け可能なため、賃貸物件にお住まいの方でも気軽に利用できるのが最大のメリットだといえます。
予備のディンプルキーが5個もついているため、大人数で暮らしている世帯にもオススメです。
防犯カメラ
セキュリティ上実用性が高いのが防犯カメラです。
最新の防犯カメラは画素数も上がり鮮明な録画が可能です。
防犯カメラは年々、高性能化・低価格化して導入コストも下がっているのでおすすめです。
また取付も簡単なものが多く、女性やお年寄りでもそれほど難しいことはありません。
最新の防犯カメラは配線が不要なワイヤレス録画が可能なものが増えており、導入のハードルが低くなっています。
人感センサーが搭載されているので自動で人間を検出して録画を開始します。
ダミーカメラ
玄関の天井付近に防犯カメラの機能はないけれど、窃盗犯への威嚇となるダミーカメラを設置するのはとても有効です。
犯人はダミーカメラかそうでないかの判別よりもリスクのある行動は控える傾向があるので有効です。
LEDセンサーライト
比較的古典的な手法ですが、不審者に対して威嚇となることは間違いがなく、一定の防犯効果があることがわかっています。
LEDライトのものが普及しており、低消費電力で運用することが可能です。
防犯プレート
玄関の隙間からバールなどでこじ開けられるのを防止するプレートが販売されています。
玄関の強度を高めることができるのでダメ押しに設置しておきたいアイテムです。
窓ガラスの防犯グッズ
泥棒や窃盗犯が侵入する上でもっとも狙いやすいのが窓ガラスです。
一般住宅でも集合住宅でも窓ガラスを破って、侵入する経路がもっともポピュラーな手口です。
特に3階以下の建築物になると、窓ガラスを破って侵入する手口が大半を占め、窓ガラスになんらかの対策を取らないことは防犯上の自殺行為です。
3階以下のマンションでも窓ガラスからの侵入が全体の56%以上、一般住宅では58%以上を占めています。
そもそも窓ガラスを破る手口は単純なものではなく、窃盗犯や空き巣の中では多くのノウハウが共有されるほど多様です。
「3点やぶり」(こじやぶり)と呼ばれるマイナスドライバーを窓の溝に突っ込みヒビを入れてから割る手法です。
ガラスを割る打撃音を最小限に抑えられるのがポイントです。
次に「焼きやぶり」という方法があります。
打撃によってガラスを割るとガラスが割れる音が発生してしまうため、バーナーによってガラスを熱で溶かして割る方法があります。
こじやぶりが数回打撃を行う必要があるのに対して、熱で割れる音は1回で済むため周囲に気づかれにくいです。
また「打ちやぶり」というバールを用いて思い切りガラスを叩いて一発で破壊する方法です。
窓アラーム
窓に強い衝撃が加わったり、開放された瞬間に大音量のアラームがなるアイテムです。
取付も簡単で、取付てあるだけで窃盗犯に対して威嚇になります。
ただし見た目が悪くなるという欠点があります。
防犯フィルム
窓ガラスに貼ることで窓ガラスの耐久力をあげて、簡単に割れない強いガラスに強化してくれます。
窃盗犯は防犯フィルムが貼ってあるのがわかりづらいというメリットがあります。
補助ストッパー
内側に補助ストッパーを取り付けることで、開錠されても簡単に窓が開けられなくなります。
犯人は窓を割ってもそこから侵入するというよりは、内側の鍵を開けるために窓を割るので補助ストッパーの重要性は見逃せません。
少なくとも犯人は仕事をするのに手間取ります。
屋内の防犯グッズ
やはり家の中に侵入されたときがもっとも恐ろしい瞬間です。
特に外出中に侵入されたなら金品の盗難だけで済みますが、居宅中に家に強盗が押し入ると身の危険を感じざるをえません。
窃盗目的で侵入して顔を見られたことで犯人が逆上して殺されてしまったという強盗殺人事件はあとを絶ちません。
したがって防犯対策の中で家の防犯対策は、なによりも強固で緊急時に対応できるものにしておかなければなりません。
特に大切な子供部屋や大切なものが置かれている場所には特別な防犯グッズが必要です。
ここでは家の中で備えておきたい防犯グッズをご紹介します。
緊急通報装置
警備会社などと提携して空き巣が侵入してきたときに、警備会社に通報されて警備員が駆け付けてくれるサービスがありますが、自分でも設置できる緊急通報システムが販売されています。
これは家の中に誰かが侵入してきたときにそれを検知して通報先に連絡するシステムです。
通報先は自分で設定することが出来て、会社や別居している親類、親しい知人の携帯電話の番号でもかまいません。
人感センサーセット
玄関やベランダに設置することで人の出入りを検知して、受信チャイムを鳴らせます。
家の中でなにをしていても人の出入りをキャッチできるアイテムです。
防犯ステッカー
玄関やドアに貼っておくだけで侵入者に対しての威嚇になるのが防犯ステッカーです。
例えば「サムターンまわし対策済」「強化ガラス採用」など実際はそうでなくても、侵入を試みようとする者を消極的にさせます。「大手警備会社提携済」などというステッカーを見れば、侵入者も事前に犯行を止める可能性があります。
インサイドロック
屋内の鍵のついていない場所で、出窓や子供部屋の引き違い戸などに設置可能なものでプライベート空間を守ります。簡単に設置が可能なもので、木やアルミ、鉄などどこにでもドライバーで取付が可能です。家の中でも特に守りたい場所に重点的に取り付けるのもアリです。
屋外の防犯グッズ
建物だけでなく家の外の塀や庭などで使える防犯グッズをご紹介します。
特に塀があるような大きな家というのは、窃盗犯にとって一度侵入してしまえばとても仕事のしやすい場所でもあります。
逆に言えば家の中に入る前に窃盗犯の侵入の兆候を検知できれば、侵入を未然に防ぐことも可能です。
敷地内のいたるところに防犯対策をしておくことで、四方からの侵入者の行動を抑え込みます。
防犯カメラ
特に敷地内が広く、建物の影になるような場所が多いと窃盗犯にとって仕事がしやすい環境が出来上がります。
遮蔽物のせいで死角になりそうな場所に防犯カメラを設置するのは、非常に効果的な防犯対策になるでしょう。
最近の防犯カメラは高性能かつ低価格になってきたことが特徴です。
また、ダミーカメラを設置するだけでも窃盗犯に対しての威嚇になります。
防犯フェンスガード
ブロッグ塀やフェンスなどの上に取り付けることができるステンレス製の刃が上を向いているアイテムがあります。
これを取り付けることで違法な侵入者はもちろん猫や猿などの動物を撃退することも可能です。
ただし見た目が景観を阻害する恐れがあることにも注意をしておかなければなりません。
LEDセンサーライト
屋内の防犯では犯人に対して威嚇となるセンサーライトの設置を徹底したいですね。
特に最近のセンサーライトはLEDのものが普及してきて低電力でセンサー機能が高性能化して人間にのみ反応する優れた効果を発揮します。
人感チャイム
住人が普段目の行き届かない庭や車庫に人が訪れるとチャイムを鳴らし、屋内の人に知らせるシステムがあります。不用意に敷地内に侵入すると「ピンポーン」と家主に知らされてしまうので犯人はそこから仕事ができません。Wi-Fiを通じて屋内に知らせるシステムのものも販売されており、積極的に活用したいアイテムの一つです。
イルミネーション
庭の木にイルミネーションを飾って夜光らせておくと人の気配を感じさせ、防犯対策になります。
同じ理由で外灯なども効果的です。
【鍵の知識】100円ショップで買える防犯グッズ
100円ショップでも効果的な防犯グッズを購入できます。
シリンダー交換など本格的な防犯対策は数万円以上かかるので、ついつい後回しにしてしまいがちですが、数百円の予算なら今すぐに実践できます。
100円ショップで買えるオススメの防犯グッズを紹介します。
サムターンカバー
サムターンとは家の内側から鍵を回すレバーです。
100円ショップで売っているサムターン用のカバーを装着するだけで防犯効果は大幅にあがります。
両面テープで簡単に付けられるので賃貸住宅にもオススメです。
サムターン回ししやすい環境の玄関、勝手口に設置しましょう。
窓ロック
窓のサッシレールに取り付けるタイプが主流です。
窓ロックをつけていれば、窓の鍵だけ突破しても窓を開けられなくなります。
全体を割られれば意味はなくなりますが、一部分だけ割って開けられる状況よりかは防犯性は高まります。玄関の2重ロックに近い役割です。
窓の防犯フィルム
窓に貼ることで窓ガラスを割りにくくなります。(ガラスは割れても穴はあきません)
空き巣被害は窓を割る犯行が多いです。
理想は防犯ガラスに交換することですが、侵入経路として狙われやすい窓が無防備な状態など、まずは100円ショップの防犯フィルムを貼ることから始めましょう。
防犯ブザー
ドアを開けて紐が取れた時に警報を鳴らして犯人を威嚇して周囲に異常を知らせます。
毎回設置しておけば、大きな防犯効果は期待できますが、外出の度に設置したり住民でもドアを開けると一時的にブザーが鳴るため、数日の使用で辞めてしまう人が多いです。
旅行や出張など長期間家を空ける時に活用するとよいでしょう。
音感ライト、人感ライト
人の気配や音に反応して灯りの付くライトも一部の100円ショップで売っています。
ほかにも太陽光発電で夜間は常時ライトの付くものも売れ筋商品ですが、100円均一のものはちゃっちいので防犯効果は限定的です。
できれば、ホームセンターで100円ショップのものよりワンランク上の商品を選んだ方がよいでしょう。
南京錠、チェーンロック
家の外の門や倉庫などに取り付けると効果的です。
自転車用のチェーンロックを活用するのも悪くありません。
100円ショップの鍵は、電動工具や大型ニッパーで簡単に突破されますが、付いているだけで防犯意識の高い家だとアピールできます。
鍵を増やしたくない人は、ダイヤル式を選ぶとよいでしょう。ただし、100円均一で売っているものはサイズが小さく、ダイヤル式は番号が決まっていて変更できないタイプが多いです。
ホームセンターや通販などで、少しランクの高い商品を選んだ方が使い勝手は良いです。