自宅の防犯対策
鍵は壊そうと思えば案外壊れるものですし、家のドアだってやろうと思えば簡単に破壊することができます。
「どんなに対策をしたって、誰かが実力行使をしてきたら防げないのでは?」
「入ろうと思ったら鍵なんて関係ない」
そんなことはありません。
防犯対策をするとしないとでは、侵入犯に狙われる可能性が格段に違ってきます。
やはり窃盗集団にとっては、防犯に対する意識が低い家、油断や隙の多い家というのが、圧倒的に狙いやすいのには違いありません。
防犯対策の強いシリンダーに交換
ピッキングというは、ピックなどの特殊用具を駆使してシリンダーを回転させて開錠することです。
この作業は、シリンダーの形状や構造によって作業難易度が変わってきます。
普及しているピンシリンダーやディスクシリンダーなどは比較的、ピッキングがしやすいといわれています。
構造的に複雑であることがピッキングを難しくするのです。
トライデントシリンダーといわれる鍵穴が三つ又に分かれているものがあり、こちらはピッキングに対して構造的に強いといわれています。
ディンプルシリンダーは、ピッキングに対して強い構造を持っているだけでなく、物理的な破錠に対しても強いという特徴を持っています。
高精度な切削加工が施されていることが理由に挙げられます。またいわゆる鍵状のギザギザがないため、鍵穴への挿入もスムーズで取り扱いも便利で、おすすめのシリンダーです。
1ドア2ロック
ガラス窓やサッシ扉などでは備わっている錠前の他に、ガラスや戸の上下などに補助錠を取りつけることが良いといわれており、意外に取り入れている家庭も多く、またピッキング対策についても一定の効果を上げているといわれています。
コスト的にも導入しやすい方法といわれておりおすすめです。
センサーライト
夜道を歩いていると、民家の前を通りすがったときにライトがパッとついたことはありませんか?
これはセンサーライトといって、人や動物など動くものを感知し、反応してライトが点灯します。
今これからピッキングをしようとする人に対しては威嚇になり、夜間の侵入は比較的少ないというのも押さえておきたいです。
また音による威嚇という意味で防犯ブザーもおすすめです。
防犯ブザーが鳴り響いている中でピッキング続ける人はまずいないでしょう。
扉が振動するのに対して感応するセンサーなどもあります。
ただこういった防犯グッズは一定の効果はあるものの、誤認によって反応すると周囲や近所の迷惑になることも忘れてはなりません。
オフィスの防犯対策
一般住宅や集合住宅に続いて被害が多いのがオフィスや事務所です。
オフィスや会社には、現金や有価証券が納められている金庫、またPCやOA機器などの転売しやすい高価なものが置かれています。
こういったモノは窃盗集団や犯罪者のターゲットになりやすく、防犯対策を急ぐ必要があります。
またオフィスには現金に換えやすいものだけでなく、ビジネス上で必要な個人情報やデータなどの機密情報が置かれているのでそういった意味でも高度な防犯性が求められています。
大量の個人データが流出したというニュースを聞くことがありますが、まとまった個人情報は高値で闇取引されることもあります。
個人情報やデータ、名簿は犯罪者にとっておいしい物件であることをよく理解しなければなりません。
窃盗犯の狙い目
特に終業後のオフィスは、完全に人気のない場所に変貌するため、窃盗集団にとっては格好の餌食です。
オフィスに入られると現金を盗まれるだけでなく、顧客の信用まで失いかねません。
最悪の場合は事業の継続が困難になる可能性があります。
では具体的にどういった防犯対策が必要なのかというと、防犯カメラの設置や夜間や無人時の侵入を検知できる外周警戒システムなどを導入、こじ開けや破壊に強い防盗金庫を使用するなどの対策が必要です。
また、オフィスへの侵入の手口で多いのが窓や扉のガラス破りなため、強化ガラスなどの頑強な扉や窓を採用することで未然に窃盗や侵入を防げます。
またPCやUSBメモリに保存しているデータの流出は内部の人間が意図的に流出させてしまうこともあります。
オフィスの外へのデータの持ち出しやコピーを制限したり、機密情報などの閲覧をパスワードで管理したりするなどの対策も怠らないようにしてください。
その他オフィスにまつわる金庫やロッカーの鍵トラブルについては以下をご覧ください。
マンションの防犯対策
マンションなどの集合住宅は一般の戸建て住宅に次いで、窃盗・侵入の被害が多くなっています。
特に都心のマンションは誰もが顔見知りではなく、また高層のマンションになればなるほど収容人数が増え、窃盗犯が紛れ込んでも一目で判断できません。
それこそが窃盗犯にとっての最大のメリットであり、狙いなのです。
住人同士のコミュニティが希薄なことで犯行に及びやすく、高層マンションの住人層は比較的お金を持っているため格好の的になります。
特にオートロックなどのセキュリティシステムが導入されているマンションだからと言って油断はできません。
オートロックがあることや高層階に住んでいることでかえって住人の防犯意識が低くなり、施錠しないまま外出することが多くなります。
マンションの防犯対策にはどういうことが必要なのかを考えていきましょう。
マンションの侵入経路としてもっとも多いのが無施錠といわれています。
オートロックマンションに住むことでかえって油断して自宅の鍵を掛けないことは自殺行為です。
マンションにどのようなセキュリティが施されていようと施錠をすることは防犯の基本です。
特に玄関だけでなく窓をしっかりと閉めておくことが大切です。
マンションはベランダを伝って移動することで複数の部屋を荒らすことができるため、他の人達のためにも戸締まりをしましょう。
特にマンションには1人暮らしの女性も多いため、窃盗目的でなく性的暴行の目的で犯罪者が侵入してくるケースもあります。
マンション管理者やオーナーに促したい防犯対策として監視カメラや人感センサーなどの設備を設置することで犯罪者を寄せ付けないことに繋がります。
エントランスやエレベーターなどにこういった防犯設備を設置することで効果が高まります。
またマンションの住人同士で挨拶を心がけることも防犯対策の1つです。
マンションやその近所で誰かとすれ違ったら挨拶をするということを心がければ、窃盗犯にとってこの上ないプレッシャーになります。
犯罪者は顔を見られることを嫌うため、常に認知しているという働きかけをしたいものです。